若い人たちが共産党の街宣に詰めかけた
なんという人だかりだろうか。
横浜に来た目的は、同党から神奈川県選挙区に出馬した浅賀由香氏の街宣取材だ。ただ、いつも見る共産党の街宣とは景色が全く異なっている。
若い人がけっこういるのだ。彼らの目的はおそらく、れいわ新選組の山本太郎代表
神奈川県選挙区に出馬している浅賀氏の手を取り、聴衆にアピールもした。当落線上を日本維新の会の松沢氏と争っている。
山本太郎代表が助っ人として演説に訪れた
山本氏は大阪府選挙区から出馬の辰巳孝太郎氏と一緒に京橋や梅田で街宣。また翌12日には京都に行き、「失ってはならない国会議員」と述べて2期目を目指す倉林明子氏への投票を呼びかけている。
山本氏が現れると、聴衆から大きな歓声が飛んだ。
「山本さん、これどうぞ」
山本氏に、共産党のスタッフがガーベラを差し出した。今回の参議院選挙で日本共産党がイメージに用いている花だ。
ガーベラの花言葉は「希望」で、「暮らしに希望を」は宣伝プラスターのひとつ。小池氏も浅賀氏もガーベラを手にし、同じ花を持った3人は聴衆に「仲間意識」をアピールした
「まだ選挙に行っていないとおっしゃる方。どのくらいいらっしゃいますか。おお!票田が転がっているじゃないか!」
山本氏が開口一番におどけてみせたのは、日本共産党特有の理詰めの演説とは違う味を出したかったからだろう。
安全保障にしろ雇用政策にしろ、山本氏も小池氏も見解の差はほとんどない。あえて差異を求めるなら、小池氏は理詰めで訴えるが、山本氏は聴衆の感情に訴える点だろう
もちつもたれつ
「1枚目の投票用紙にこの人の名前を書いてもらわないと困るんです」
聴衆と共感でつながった頃に、山本氏は浅香氏を壇上に上げてこう述べた。
れいわ新選組は神奈川県選挙区に公認候補を立てていないから、他党を応援しても差しさわりがない。
山本氏との「票の取引」については日本共産党は否定するが、接戦の選挙区では票のやりとりは結構行われていると聞く。
実際に浅香氏と当落を競っている松沢氏にしても、「最終的には自民党から票が動く」と言われている
選挙戦は、いよいよ最終日を迎える
https://news.yahoo.co.jp/byline/azumiakiko/20190720-00134935/
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