[キシナウ 26日 ロイター] - モルドバのサンドゥ大統領は26日、東部トランスニストリア地域で起きた2回の爆発によりソビエト時代の電波塔が被害を受けたことを受け、緊急の安全保障会議を招集した。当局によると軍部隊も標的になっていた。
ドニエストル川東岸の同地域はウクライナ南西部に接し、「ドニエストル共和国」として親ロシア派が支配している。ロシアはソビエト連邦の崩壊以降、軍隊を常駐。モルドバ当局は緊張激化に神経をとがらせており、ウクライナは新たな攻撃拠点に利用されることを懸念している。
ドニエストル当局によると、26日早朝にグリゴリオポル地区マイアック村で2回の爆発があった。負傷者はいなかったが、ロシアのラジオを放送する2つのアンテナが破壊されたという。
また、ロシアのタス通信によると、ドニエストルの安全保障評議会は、ティラスポリ市近郊の軍施設への「テロ攻撃」を報告。詳細は明らかにしていない。ロシア大統領府の報道官は深刻な懸念とし、状況を注視すると述べた。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-transdniestria-blasts-idJPKCN2MI0ZC